2024年3月12日火曜日

タミヤ 1/35 Ⅲ号戦車L型 製作記04

 タミヤ 1/35 Ⅲ号戦車L型 製作記04です。

作りかけの模型を移動するにはやはり、ベースに固定して周囲を保護して運ぶのが一番です。特に今のⅢ号戦車のように車体上下が固定されていない状態では、ベースに下部を固定して、上部はテープと保護材で必要があります。

「プラモつくろーぜ会」にⅢ号戦車持っていってチッピングやフィギュアの粗塗りをしようと思っているのでとりあえず簡単にベースを作りました。細かなところはあとで修正するとして前後2本のネジで固定しました。

が可動サスペンションの良さが表現出来ていないのであとで、より大きい障害物を置かないといけません。

車体は細部への塗り分けを進めます。第15装甲師団第5中隊(てことは第8戦車連隊第2大隊ですね)この連隊はおもしろいマーキングをします。ゲベックカステンの蓋を赤く塗ったり、例のトランプマークを使った中隊表示とか。ここではあまり模型で見かけないゲベックカステンの赤蓋をやってみました。


ちょっと彩度が高くて目立つのでデカールと共に彩度をあとで落とすよう調整します。その他のOVMや機銃を塗っていきます。



 
乾燥を待ちながらフィギュアにサーフェイサー吹いたり、ベースのスキマにジェッソ塗ったり。細々作業を進めます。


画像にすると見えなかった荒れが目立ちますできるだけ修正して、今日の「プラモつくろーぜ会」で粗塗りまで持っていきます。こんな感じになりました。



あと、デカール貼って、細部を塗り分け、顔を塗ります。
戦車の方は、ベースの鉄くずをサビサビにして、少し地面に変化をつけています。

鉄骨はエバーグリーンのHアングルとタミヤのジェリ缶です。
後ろにも荷物少し積みましたが、もっと積みます。ジェリ缶はガソリンがタレた跡をエナメルのオレンジとブラックでつけています。車体にもつけなくてはいけませんが、まだです。




画像では目立ちませんがチッピングとウェザリングも進みました。
チッピングはケープ剥しと昔ながらの描き込みとハイブリッドで進めています。
ケープ剥がしによるシャープなお手本があるので同じスケール感で描き込みができます。
これは気が付かないメリットでした。リョータさん、ありがとー。
下の画像はケープ剥がしと描き込みが共存している、砲塔前面の跳弾板のところです。

で、家に帰ってみると、幾つか部品が外れていました。キューポラハッチ片側、排気整風板、マッドガード、エンジンデッキの蓋。それは良いとして、エンジンデッキの蓋が見つかりません。なんで?「プラモつくろーぜ会」を出る直前はちゃんとしてたのにそのまま帰宅したらない!おかげで、ここはシートか何かで隠す必要が出ました…
なんでプラモのパーツってこういう不可解な無くなり方をするんでしょうね!?


壊れた車体を直しつつ、フィギュアにデカールを貼りました。
やっぱりテクスチャがはいると生きている感じがしてきますね。


あと、シャドウを入れて、顔を描いたら終わりです。今回は車長はうつむいているので陰だけにして、砲手と装填手さんの顔は描かないとだめですね。
さて、工作も終盤です。壊れたパーツを接着します。


壊しそうなものは後から付ける、が私のセオリーです。(途中いろいろ壊れてますが(笑))瞬間接着剤の強度っていまいち信頼できなくて…
そのほかキューポラのところの直接照準用に…あれなんて言うんでしょうね?


それと移動中のシーンなので砲身カバーとその紛失防止用の紐を付けました。
基は砲身基部に金具があってそこに結んでいるようですが、写真がありません。
アハトゥンク・パンツアーには写真があるのですが暗くて見えません。
常識的に穴の開いた小さな板状のものかと思いでっちアップしました。砲口側はマスキングテープです。


あとは最後にアンテナ付けたら工作は終了です。
完成が見えてきましたが…まだ今週いっぱいはかかるでしょう。今日はフィギュアを仕上げにかかるか、可動サスペンションが作動しているようにベースを調整するかです。
閲覧頂きありがとうございます。
次回で完成に持っていきます。








2024年3月9日土曜日

タミヤ 1/35 Ⅲ号戦車L型 製作記03

 タミヤ 1/35 Ⅲ号戦車L型 製作記03です。

前のアーティクルの最後に「塗装に入る」と書いてましたが、少々この1週間ほどの仕事疲れが出てしまったのか、どうもモチベがあがりません。一旦脇道にそれて、これに載せるフィギュアについて考えていました。何しろ砲塔のハッチを全開なので3人載せなければいけませんが、側面のハッチから箱乗りしているフィギュアは、なんといってもタミヤのⅣ号G型初期のフィギュアが秀逸なので、あれを使おうと。ただ、車長は出来が秀逸なせいかネットなどでもいろいろなところで流用されていて、ちょっと食傷気味。自分も使ってるし(笑)

しかもこの3人、表情が硬くて3人の関係が、よく分からず仲が悪そう(笑)。アフターパーツのヘッドなどを使いながら3人の絆を感じさせる雰囲気を作りたいと思っています。

なにせ、乗車している戦車は歴戦でボコボコですし(笑)絆も生まれようというもの。この鉄十字章を佩用した車長が部下の砲手に何か話しかけ、対面の装填手もその何かに共感している感じ?で行こうかと思います。

その他、ジェリ缶ラックのチェックにジェリ缶を満載してみたり、荷物を物色してみたり、塗装に入る前に少し休憩です。車体に銀サフ(カステンの丸サフ オフシルバー)を吹いてフィギュアにヘッドを置いてみました。

左の砲手はトライスターのトロピカル・タンククルーからケガした人、右の装填手さんはたぶん、なんとかっていうドイツのメーカーのモノです(パッケージが無いから忘れちゃった)車長はタミヤのSdKfz.222のバイク付きのセットから。まだ、今ひとつポーズが決まりません。


しかし、銀サフ吹くとブリキのおもちゃみたいで、なんか趣がありますなあ。


ジェリ缶など荷物も作り始めました。今回は10個でジェリ缶ラック満載です。
サーフェイサーを吹かずに生のプラに、カンスプレーのライトブラウンを吹くと自然に塗料が流れて下地がでてきます。わりと良い感じなのでいつも使う手です。ここから少し色味を変えたり錆びさせたりします。今回は高石さんのようなオイル汚れもやってみようと思います。そういえばあまりジェリ缶にオイル汚れはあまりしたことなかったです。


今回はサスペンションが可動なのでベースにある程度強い力で車体を締め付けないと可動サスが生きてこないので、車体に2箇所3mmのナットをつけました。これでガッチリ固定できるはずです。


さて、ここでまずケープを吹いてアクリルのハルレッドを吹き、さらにケープを吹いて迷彩色を吹きます。前回はこれをやろうとしてたのに手順を間違えましたから、今回は慎重にいきます。


けっこうムラムラですがどうせ下地なので気にせずいきます。


ちょっと爪楊枝でいじってみたら良い具合にハゲます。よしよし。ここで再度ケープを吹きます。その上から明るく調色したライトブラウンを吹きます。


少しハルレッドの暗い感じが残るように吹くとこんな感じ、使い込んでいる雰囲気が出てきましたね。最後に迷彩色です。RAL7020のグラウですが、カラーチップを見ても濃いカーキにしか見えません。とてもグレーという感じでは無いので、今回はカーキにレッドブラウンを混ぜて茶色に少し寄せた感じにしたいと思います。


が、吹いてみると全然、茶色に寄っていない。というよりオリーブグリーンそのまんまじゃん!ここでトラブル発生。ハンドピースから塗料が出っぱなしになります(笑)

どうもノズルカバーがまた塗料で固まったようです…むむむ、このまま行くしかないと各面にこのオリーブグリーンを吹きました…。ま、まあこの方がグレーという感覚には近いかな(涙)。



さあ、ここからは、ピンウォッシュ、チッピング、デカール、OVM塗装して、ウェザリング、ベースに固定といった流れになります。まだ先は長いですね。
とりあえず、ピンウォッシュとチッピングを進めています。


タミヤアクリルの塗膜、一晩乾燥させると、すごく強固です。
水を浸潤が少ないのか大きく剥がれてくれません。ケープが塗膜を弱くする効果を上回る塗膜の強さなのかも…。



濡らしたスポンジで擦るとかいろいろやっています。激落ちくんと普通の台所スポンジで効果が違って面白いですね。ただ、自分のイメージとは違います(涙)


さて、明後日は「プラモつくろーぜ会」この子のウェザリングをするか、フィギュアを粗塗りまで持っていくか…。車長のフィギュアポーズ修正しています。前のめりにして砲手と話している感じにしようとしています。


素のままだと顔が怖くて叱っているようなので(笑)ヘッド交換は必要ですね。


車長のフィギュア、だいたいポーズは決まったんだけどヘッドが良くないですね…砲手との会話を意識しすぎて角度が低くなりました。

前から見るとこんな感じで、えらく気落ちして喋ってるように見えます(笑)
これではいかになんでも、ショボくれすぎているので、角度を上に上げました。



これで3人の会話を感じられる気がします。
この線でフィギュアを仕上げます。しかし、帽章が違うのでこれは削ってデカールはります(笑)Ⅲ号戦車のチッピングもう少し進めたいし、ベースに仮止めしたいし…

閲覧ありがとうございました。
今回はここまでです。





2024年3月4日月曜日

タミヤ 1/35 Ⅲ号戦車L型 製作記02

タミヤ 1/35 Ⅲ号戦車L型 製作記02です。

足回りを引き続き続けていきます。

片側だけですがシャドウとハイライトを追加しました。起動輪と誘導輪にシャドウを加え、光源側の前上方にハイライトを軽く吹いています。本当のハイライトは仕上げ時に入れていきますが今のところは、まず明るいところを作っておくくらいです。


ついでに履帯の垂れ下がりも作りました。瞬間接着剤でホイールに貼り付けるだけですが、第1上部転輪が不自然ですので、あとで修正します。

今回はいろいろ普段やらないアプローチで工作しています。車体下部の部分毎に塗装も含めて先に進めています。履帯もいつもは、基本塗装にラッカースプレーでレッドブラウンを吹いて、車体に履かせた後ウェザリングを行っていますが、今回リング状に接着する前にアクリルでフラットブラウンを基本塗装し、砂汚れと金属感をドライブラシしています。


乾燥後、リング上に接着し車体に履かせました。この方がキレイにウェザリングできますね。ヨーロッパ戦線のように履板と履板の間に泥や草が咬んだ状態は表現出来ませんが砂漠の戦場ならこれで充分かなという気がしています。
上の画像、履帯が前後逆なので履き替えました(笑)

とはいえ、予備履帯のデティールは目立つので、モデルカステンのIII/IV号中期型タイプA予備履帯を購入しました。それとストックにあったⅢ号突撃砲G型小パーツセット、これも成仏させたいですね。

「素組みでGO!」の私には珍しく、ちょっとだけデティールアップしようと思います。

それでは予備履帯の到着まで車体上部の製作をすすめます。
フェンダーは本来5つに分割されたモノですので、今回はその緩みを表現して立体感を出します。フェンダーの側面に切り込みを入れつつ裏から車体との接続部分にエッチングソーで切り込みを入れて上下にぶれている感じを表現します。

切れ込みを入れて…

上下にブラします。ちょっとスパルタンな雰囲気になったかな。左前フェンダーは大きくめくれてマッドガードは歪んでいる、右前フェンダーはマッドガードが無くなっているという予定です。


戦場で戦った車輌である事の雰囲気を演出しています。戦場写真などではおなじみの状態ですが、模型ではカッコ悪いと感じられるのかあまり表現されていませんね。

実際どうなるかわかりませんが(笑)やってみます。
フェンダー周り、いろいろ組み付けました。OVMのクランプに3Dプリンタの出力パーツを使ったり、珍しく(笑)ライトコード付けたりです(瞬着で汚くなっちゃったけど)

左前フェンダーのマッドガードはこんな感じです。鉛板でマッドガードのプラパーツに合わせて作ってみました。



なんか、スパルタンな雰囲気になって来ました。
ストックしていたファインモールドの金属砲身を使ってみたくて、我慢できずに砲を組み立ててみました。持ち帰り仕事も大変だったんですが、逆にプログラミングに詰まったときの良い気分転換になりました(笑)

増加装甲をつけていない状態の支持架に、空いているリベット穴。これがやりたかったんですよね(笑)よく、この中に履板を入れていますが、それは最後に。(穴のサイズは多分0.1mmが適当かと思いますが、ここでは0.2mmの穴を空けて強調気味にしています)


なかなか良い佇まいになってきたかな!長砲身のⅢ号戦車もカッコいいですね。
もっともタミヤデフォルメが効いている気もします。戦闘室部分かハルの部分が若干低い感じがするので車高が低くなってカッコ良さを増幅しているかもです。土居雅博氏がアーマーモデリングで戦闘室を1mmかさ上げする工作を行っていましたね、確かに実車のイメージに近づいていましたが、ボクには無理っぽいので諦めました…。

砲塔も作りました。タミヤのキットはパーツも少なくあっという間に砲塔ができてしまいます。吊り上げフックはDEFモデルのジェリ缶ラックに付いていたもので3Dプリンタの出力パーツです。なかなか良い形をしています。


エンジンデッキにタミヤがなぜか省略している溶接痕をいれました。エバーグリーンの0.25×0.5mmのStripを接着し、接着剤で柔らかくして痕をつけました。
戦闘室と機関室の分かれている蓋(?)をキサゲで掘りました。慣れない作業なのでキレイにできなかった…これはPカッターを使う方が良かったのかもしれません。

この後は、牽引ロープと予備履帯ですね。
ロープの方はプラパーツを使わずカステンのカステンの小部品セットから固定金具を組み付けて、ロープそのものは前方に伸ばした状態にします。
けっこう、そういう写真を見かけますね。多分後部に荷物満載しているので、イザというときにロープが使えない!ってことで伸ばしているんでしょうか。
せっかくのアフターパーツですから大事に作ります(笑)


こちらの形状は、実際とは異なるのですが真鍮板で同じ形状を6個作る自信が無かったのでカステンのセットからそれらしいのを持ってきました。どうせ荷物やジェリ缶ラックなどで見えないと思うので。
ではジェリ缶ラックを作ります。先日のDEFモデルのエッチングはもう無いのでエバーグリーンのプラパーツで作ります。形状はもう写真を見るたびに違うのでそれらしく作ります。
ただワイヤーロープのフックと干渉してしまうのでフックは取り去りました。完成時は荷物などで見えなくなってくれるでしょう(笑)



移動中の車輌なので車載機銃にカバーをつけた状態にしました。これのDEFモデルのジェリ缶ラックのオマケです。5cm方の砲口にもカバーをつけます。円形マスキングシートに丁度良いサイズがあったのでこれを貼りました。砲身部分にもマスキングテープで良いかと思います。


さあ、それではも少し細部部品を組み付けて、予備履帯です。
エンジン吸入口や排気口のエッチングパーツを取り付け。


久しぶりのカステンの可動履帯です。予備履帯なので別に可動である必要はないのですが、ある意味見せ場でもあるので再現性の高いこれを採用しました。
そろそろタミヤにもM13/40でやったようなリニューアルをⅢ号戦車にも施して欲しいですね!
特に問題も無くできたので、車体に組み付けました。
自分で言うのもヘンですが、使って良かった。なかなかカッコいいですね!
左側ライトは紛失したレンズカバーが結局見つからないので、必殺の「壊れた事」にして最後にケーブルを差し込みます(涙)。

ハッチはフィギュアを乗せるときに接着します。これで組立は終了です。
明日から塗装に入ります。
ここまで閲覧頂きありがとうございました。