2024年3月31日日曜日

ドラゴン1/35 Ⅲ号突撃砲F型 製作記03

 ドラゴン1/35 Ⅲ号突撃砲F型 製作記03です。

製作記02に続いて装填手用ハッチ全開にして、タミヤのサーフェイサーオキサイトレッドを吹きました。予備転輪は無線手側の前部に置きました。

貫通させた第3転輪も瞬着パテの表面張力でそれなりに修復。先を少し平面にヤスればOK。砲長ハッチのカニメガネは車内に落としてそのまま接着剤で固まってしまったので(笑)なにか別のキットから持ってきたいですね。車内はがらんどうなのでなにか置かないと中が丸見えです。


シートで隠す積載物の用意も始めています。塗りやすいように車体とは別個に製作中です。履帯が後ろですが、戦闘室側にもう少し荷物を置いてシートを凸凹させたいと思っています。
白い四角いモノはボードゲーム製作の授業で使った白紙サイコロです(笑)

フェンダーにOVM載せました。配置などはグランドパワー2006年3月号の図面を参考にしましたなぜか前部にはOVMが無いのはなぜなんでしょう?OVM用のダボ穴は一応瞬着パテで埋めてあります。
載せているOVMはタミヤや3Dプリンタの出力パーツなど。ジャッキ台はストックにあった謎のレジンパーツにプラペーパーでベルトを作り、ロイヤルのエッチングでベルトを締める部分にしています。次は基本塗装です。



ラッカーでザックリ塗って…


ケープを吹きます。テカテカです(笑)基本塗装後にケープ剥がしで地色がでます。


ライトブラウンで基本塗装。ほんとはあり得ないですが、少しオキサイトレッドの赤みが残っているのが好きです。



今回はオスプレイの「世界の戦車イラストレイテッド17 Ⅲ号突撃砲長砲身型&Ⅳ号突撃砲1942−1945」(大日本絵画刊)にある塗装図を参考にしようと思っています。この図、見た感じ、トローペン2にダークグレイで縞模様迷彩ですが巻末の解説にはトローペン2にグレイで迷彩と描いてあり、1942年のアフリカ戦線で使われた色を書いており、解説と塗装図が乖離しているように思えます。

私はあのークグレイの縞模様は色味的にあまり好きではなくて多分やったことは無いのですが、まあ試しにやってみます。


やってみると、意外とそれらしくなりました。色味もライトブラウンの赤みがそんなに強くないので落ち着いたかもしれません。



塗装図にあったように縞が切れたり、強弱が付いたりをまねてみましたが、なかなか難しいですね。今回はダークグレイをあまりダークじゃなくして、青みを加えています。
履帯や細部はこれからですが国籍マークを貼って、防楯の「C」は手描きです。もう少し調整します。このあと、履帯や小物を塗っていきますが、ケープ剥がしが機能しているか確認のため爪楊枝で傷を付けてみました。



うん、これならイケますね。
チュニジアにはギリシャからキレイに整備された状態で届いて、それほど戦闘を交わしていないと思うので、ひどく傷んではいない状態にはしようと思います。
その前にちょっと気になっていたイエローブラウンの明度が高すぎるように感じたので少し修正します。シャドウ気味というかカラーモジュレーション的というか、奥まった部分などに黒とレッドブラウンで調色した塗料を吹きました。


こういう赤みの強いブラウンは好みなのですが人によっては嫌われるかも。明度が下がってダークグレイとの親和性が高まったように個人的には思えます。




フィーリングで色を付けているので、意図とか意味と言われても「好みで」としか答えられないのですがこういうの好きです(笑)
この時点で右側のアンテナケースが無くなっていますね。小さな絵チングパーツで固定していただけなので外れるのは仕方ないのですが、なぜか外れたパーツが見つからないという…不可思議な現象が起きています(涙)


露出したオキサイトレッドの中にメタリックグレイで地肌をところどころ出しています。
がⅢ号L型の時にやったような効果がでません。やはり、面倒でも順番に塗り重ねて、剥がすのが一番リアルに見えますね。


ただ、このケープ剥がしでもスポンジを当ててやって剥がすのはなかなかリアルな感じになります。「スポンジ剥がし」ですね(笑)

といわけでチッピングが大体終わったので、ピンウォッシュです。今回は車体の赤みが強いので茶系で行うとサビサビのポンコツになる恐れがあるので私には珍しく黒で行いました。
まだ、サビのウェザリングは行っていませんが、チッピングによるキズとピンウォッシュで大分精悍な感じが出てきたように思います。ただ、まだ、溢れたのを拭き取れていませんね。うーん、老眼はつらい…




場面としては、装填手が補給された弾薬をハッチから受け取ろうとし、他のクルーは弾薬運び、砲長は双眼鏡で見張り、といった場面をイメージしていますが、どうなることやら。クルーはタミヤの弾薬運びのセットを使おうと思います。作業用のツナギが冬の季節になんかマッチしそうな気がしています。ただまだ装填手のポーズや表情がイメージできてないです…。〜をしている場面、を作りたいわけではなくて、〜をしているときのクルーの感情が感じられるものを作りたいと常々思うのですが、なかなかアイディアがでません…。

次回はサビや土汚れを入れて車輌の完成を目指します。
閲覧頂きありがとうございます。





2024年3月24日日曜日

ドラゴン1/35 Ⅲ号突撃砲F型 製作記02

 ドラゴン1/35 Ⅲ号突撃砲F型 製作記02です。
前回の製作記1の最後に書いたエンジンデッキのレイアウトが全然異なる(G型と同一)という点に加えて、キットの砲身が、短い!なななんと43口径のようです。F型の途中で7.5cm砲は48口径のものに変更され、それはF/8型、G型へと受け継がれるわけですが…。
もう、かなりモチベーションダウンです…。
結局F/8型というのは車体や主砲など、戦闘室周り以外はF型よりG型に近いのだということがわかります。トホホですがこれで挫けてはいられません。下記の方法で極力F/8らしく見せることにします。
・キットの主砲防楯が妙に高い位置にあり、車体からも離れすぎているので修正を加える。
・キットの戦闘室などヒケがひどいので極力面出しする。
・主砲の砲身はストックのタミヤのPak.40から持ってくる。
・エンジンデッキはシートで隠す。
・変速機点検ハッチはガッチリ接着されてて取れないので、F/8前期生産型とする。
・これにあわせて増加装甲はボルト止めでなく溶接止めで作成する。
・旧牽引フック削除と車体一体型として新設。
・ノテックライトの中央への移動は従来方針通り実施。
・迷彩は従来通り。「C」の謎戦術マークも付加する。
・アンテナ基部は固定式に変化しているが、部品が小さく整形できないのでこのまま。
これでいきます。
実際チュニジアのⅢ突4台がF/8型のいつごろのものかはよく分かりません。多分前期型とそれ以降の型式が混在しているように見えます。
なにせ確認出来る写真が2枚しか無くて、(サボテン畑(これ)と製作記01で掲載した写真)


それで見るに前期型と後期型がそれぞれ写っているように見えます。輸送直後の写真もどこかで見たような気がしますが見つかりません…。
では淡々と始めます(笑)

まず砲身。ストックしていたタミヤのPak.40から。マズルブレーキと砲身スリーブのところで切り取って使用。あれ?段差がまだ残っていますね。やばい!


牽引フック取り付け位置はパテで埋め、プラ板で作った新しい牽引フックを取り付けます。
ここは図面がないので写真を見ながら切り出しましたが、似てないですね…。ま、まあ元のブラケットが無いだけよし、ということに(笑)
ノテックライトは台座をエッチングパーツの切れ端で作り、接着。
その上からTASCAのライトセットからノテックライトを持ってきて接着。
このセットは傾いた場所にも設置できる台座が入っていて秀逸です!


旧ブラケット取付位置をヤスっていたら振動で車内の砲架が外れました!んもー!
仕方が無いので砲架の取り付け方法をインストとは異なる方法にして無理矢理接着。
以前より防楯を車体に寄せて、高さも少し低くなったので、前よりはⅢ突のイメージに近づいた感じがします。
ここまでこんな感じ、なかなかカッコ良くなって来たかなと思います。少しモチベアップ。

次は増加装甲です。グラウドパワー2006年3月号の図面からコピーして1mmプラ板で形状を作ります。本当は六角ボルトで固定してある方が力強くて好きなのですが、今回変速機点検ハッチを蓋にしたので増加装甲は溶接止めです。



そうこうしていると、また防楯が外れました。イヤになったので車体と防楯の間にプラ材を接着して無理矢理固定。プラ材を黒く塗れば見えなくなることに期待します(涙)
右側の戦闘室の出っ張りパーツがなぜか短い?他の本を見ても左右同じ長さなので、プラ板で長さを延長しました…そしたら正しいパーツが見つかりました。接着剤でしっかり付けたので取り替えられません…なんというドタバタ。イヤになりますなあ。


エンジンデッキ上の荷物を適当に作り、シートを被せて全体を隠す予定です。
第90突撃砲中隊が配備されたのはチュニジアの冬で、雨期なのでこういった対応も実際されていたのではと思います。…という言い訳(笑)
が、先に後部のラックを作る必要があり、そのためにはフェンダーを作る必要があります。
というわけで、フェンダーから作り始めますが、ドラゴンの旧作はこの辺の設計がヤワで以前Ⅲ号戦車G型を作った時も苦労したような気がします。
用心しながら取り組みます。

かなり華奢な付け方でヒヤヒヤです。さらにヒヤヒヤなのはアンテナケース、ちゃんとエッチングをつける自信はまるでなし。まあ、幾つかパーツは紛失しましたがまあ、なんとか付いています。
ここまでで、かなりⅢ突らしくなってきましたね。装填手側ハッチを接着したらもう、サーフェイサ吹こうかしらん。

ここまで閲覧頂きありがとうございます。





2024年3月20日水曜日

ドラゴン1/35 Ⅲ号突撃砲F型 製作記01

チュニジアに派遣された第90突撃砲中隊として配備された Ⅲ号突撃砲F/8型。

アフリカ戦線最終盤を戦ったこの車輌を作りたいと思いました。

(アーマーモデリング2006年2月号P.41より)ただ、ストックにあるのはドラゴンの古いⅢ号突撃砲F型のキット。これをテキトーモデリングでなんとかそれらしくしてみたいと思います。


久しぶりのドラゴンですが、それにしても、なんとはなしに組みにくいです。ダボとダボ穴があるのに入らないとか、サスペンションアームの角度が決めづらいとか。


この誘導輪のピンもあんまりですよね(笑)


信じられないのは転輪が車軸に全く入らないこと。何も考えずにドリルで穴を拡げて入るようにはなったのですが穴の深さがバラバラなので当然ガタガタします。
しかも深さの調整中誤って1個貫通しちゃいました。


まあ、これは黒瞬間接着剤の表面張力でなんとかそれらしく修復できました(笑)
車軸の方を細く削れば良かったんですよね…バカです。
だんだん形にできるか自信が無くなってきました。特にあの履帯を見ると…。
というわけで久しぶりにバラバラ履帯用治具を作りました。
スチロール板にプラ棒を貼って歪まなくして、接着力を弱めた両面テープを貼ります。
たったこれだけで強力な援軍になりますね。
長さはタミヤのベルト式と同じくらいにして長さの目安にします。

というわけで、案外簡単に巻けました。片側1時間ほどです。


これに気を良くして、上部構造に入ります。Ⅲ号突撃砲のF型からF/8型への変更は
だいたい以下の通りです。
・照準器口の形状と位置の変更
・変速機点検ハッチのヒンジを無くし蓋状態に。
・後部排気の整風版を形状変更(Ⅲ号J型とかと同様のもの)
・エンジンデッキのレイアウトがG型と同じにガラッと変更
・前部牽引フックの形状変更
・前照灯を廃して、正面にノテックライト配置
・前面増加装甲追加
とこのくらいではないかと。
まずは照準器口の形状と位置の変更。キットのパーツからプラ板で位置変更し、ナイフで形状を変更しました。

変速機点検ハッチのヒンジを無くし蓋状態に。はキットのパーツからヒンジを削りパテで溝を埋めフラットにしました。本当は左右で蓋の大きさが違っているのですがスジ彫りのテンプレートなどを広島に置いてきたので今回はスジ彫りは省略します。
あとで、擬装や土嚢できっと見えなくなります(笑)
ただ、オスプレイの「Ⅲ号突撃砲長砲身型&Ⅳ号突撃砲1942−1945」のイラストではヒンジが描かれています。私がはやまったかもしれません…

後部排気の整風版を形状変更(Ⅲ号J型とかと同様のもの)はタミヤのⅢ号突撃砲G型のパーツからアルミ板でコピーしました。モールドは甘くなりますがどうせ見えないし、くしゃっとさせます。

工作を始めて気が付いたのがエンジンデッキのレイアウト変更です。これはかなりショックで、ここまで作ってさすがに変更は無理ですから、荷物でごまかすしかないですね。つまり、ドラゴンF型からF/8にするにはタミヤとでニコイチで作る必要がありそうです。それなら砲塔基部や発煙筒のパーツがあるのでF/8の後期型までカバーできそうです。
まあ、素直にF/8のキットを買うのがよさそうですね(笑)

次回は残りの形状変更とフェンダーなどを作っていきます。
閲覧頂きありがとうございました。











2024年3月16日土曜日

タミヤ 1/35 Ⅲ号戦車L型 製作記05 完成です。


タミヤ 1/35 Ⅲ号戦車L型 製作記05です。

完成に向けてスパートします。土曜日が名古屋模型愛好会の例会なのでそれに持っていきたいですね。今日入れて5日。平日はたいして作業時間取れませんが、この土曜日が休日なのがラッキー。がんばります。

さて、だいたい工作が終わったところでしたが、ふと思いつき砲塔の増加装甲部分に予備履帯をいれました。記録写真で時々見かけますね。で、未塗装の部分を塗装します。砲口カバーと紛失防止?のワイヤー、(本当はロープだと思いますが…)、エンジンデッキに敷いたシートなどです。英軍からの鹵獲品ってことでデザートイエローにしてみました。色の関係が面白くなりました。とろけるスライスチーズみたいですけど(笑)


残りの工作はアンテナです。ストックにアドラーズネストかな?の2mアンテナがあったのでこれを使うことにしました。が、これが砲手と干渉することが発覚。先に砲手を固定させないとアンテナが付けられないので、先に砲手などのフィギュアの仕上げにかかります。


負傷した砲手が上を向いて車長と会話しています。車長は彼を慰めているのか、労っているのか。

その会話に装填手も真剣な面持ちで参加しています。彼も砲手のことを心配しているのかも。そんな3人の絆を感じて頂けたら成功です。その絆を作ったのが、この歴戦を経た愛車Ⅲ号戦車というわけです。

とか何とか言っても画像で観ると溶けた蝋人形状態でホラーです(涙)

ああ、それにつけても、フィギュア上手くなりたい…。

さあ、気を取り直してベースの調整に入ります。今回の見所としてサスペンションを可動にしたにも関わらずその効果があまり感じられません。


これは残念なので、ベースに障害物を追加して調整します。


あと、鉄骨などもとってつけたようなので、モノを追加して臨場感を増します。


あとは、ひたすらチッピングとウェザリングをくり返します。

タミヤアクリルは乾燥すると塗膜が丈夫でシンナーでも溶かせない感じですが、ケープで塗膜を弱くしたのが良かったのか、先に水で剥がそうとしたのが良かったのかシンナーを浸した綿棒で簡単に剥がせました。


ウェザリングしながら細かなはみ出しや塗り忘れなどを修正していきます。不注意に指がアンテナに当たって曲がってしまったのは痛恨のミスです!

これで完成です!自分でも結構気に入った作品になりました!ここまでお付き合い頂いてありがとうございます。




本作は以上となります。

ご閲覧頂きありがとうございます。次回作はタミヤ以外のキットをどれか作ろうと思います。しばらく、イタレリ、ドラゴンなどの製品を作っていないのでそちらにするか、初めてのブロンコにするか、しばらく楽しいお悩みタイムを過ごします。