2024年3月20日水曜日

ドラゴン1/35 Ⅲ号突撃砲F型 製作記01

チュニジアに派遣された第90突撃砲中隊として配備された Ⅲ号突撃砲F/8型。

アフリカ戦線最終盤を戦ったこの車輌を作りたいと思いました。

(アーマーモデリング2006年2月号P.41より)ただ、ストックにあるのはドラゴンの古いⅢ号突撃砲F型のキット。これをテキトーモデリングでなんとかそれらしくしてみたいと思います。


久しぶりのドラゴンですが、それにしても、なんとはなしに組みにくいです。ダボとダボ穴があるのに入らないとか、サスペンションアームの角度が決めづらいとか。


この誘導輪のピンもあんまりですよね(笑)


信じられないのは転輪が車軸に全く入らないこと。何も考えずにドリルで穴を拡げて入るようにはなったのですが穴の深さがバラバラなので当然ガタガタします。
しかも深さの調整中誤って1個貫通しちゃいました。


まあ、これは黒瞬間接着剤の表面張力でなんとかそれらしく修復できました(笑)
車軸の方を細く削れば良かったんですよね…バカです。
だんだん形にできるか自信が無くなってきました。特にあの履帯を見ると…。
というわけで久しぶりにバラバラ履帯用治具を作りました。
スチロール板にプラ棒を貼って歪まなくして、接着力を弱めた両面テープを貼ります。
たったこれだけで強力な援軍になりますね。
長さはタミヤのベルト式と同じくらいにして長さの目安にします。

というわけで、案外簡単に巻けました。片側1時間ほどです。


これに気を良くして、上部構造に入ります。Ⅲ号突撃砲のF型からF/8型への変更は
だいたい以下の通りです。
・照準器口の形状と位置の変更
・変速機点検ハッチのヒンジを無くし蓋状態に。
・後部排気の整風版を形状変更(Ⅲ号J型とかと同様のもの)
・エンジンデッキのレイアウトがG型と同じにガラッと変更
・前部牽引フックの形状変更
・前照灯を廃して、正面にノテックライト配置
・前面増加装甲追加
とこのくらいではないかと。
まずは照準器口の形状と位置の変更。キットのパーツからプラ板で位置変更し、ナイフで形状を変更しました。

変速機点検ハッチのヒンジを無くし蓋状態に。はキットのパーツからヒンジを削りパテで溝を埋めフラットにしました。本当は左右で蓋の大きさが違っているのですがスジ彫りのテンプレートなどを広島に置いてきたので今回はスジ彫りは省略します。
あとで、擬装や土嚢できっと見えなくなります(笑)
ただ、オスプレイの「Ⅲ号突撃砲長砲身型&Ⅳ号突撃砲1942−1945」のイラストではヒンジが描かれています。私がはやまったかもしれません…

後部排気の整風版を形状変更(Ⅲ号J型とかと同様のもの)はタミヤのⅢ号突撃砲G型のパーツからアルミ板でコピーしました。モールドは甘くなりますがどうせ見えないし、くしゃっとさせます。

工作を始めて気が付いたのがエンジンデッキのレイアウト変更です。これはかなりショックで、ここまで作ってさすがに変更は無理ですから、荷物でごまかすしかないですね。つまり、ドラゴンF型からF/8にするにはタミヤとでニコイチで作る必要がありそうです。それなら砲塔基部や発煙筒のパーツがあるのでF/8の後期型までカバーできそうです。
まあ、素直にF/8のキットを買うのがよさそうですね(笑)

次回は残りの形状変更とフェンダーなどを作っていきます。
閲覧頂きありがとうございました。











2024年3月16日土曜日

タミヤ 1/35 Ⅲ号戦車L型 製作記05 完成です。


タミヤ 1/35 Ⅲ号戦車L型 製作記05です。

完成に向けてスパートします。土曜日が名古屋模型愛好会の例会なのでそれに持っていきたいですね。今日入れて5日。平日はたいして作業時間取れませんが、この土曜日が休日なのがラッキー。がんばります。

さて、だいたい工作が終わったところでしたが、ふと思いつき砲塔の増加装甲部分に予備履帯をいれました。記録写真で時々見かけますね。で、未塗装の部分を塗装します。砲口カバーと紛失防止?のワイヤー、(本当はロープだと思いますが…)、エンジンデッキに敷いたシートなどです。英軍からの鹵獲品ってことでデザートイエローにしてみました。色の関係が面白くなりました。とろけるスライスチーズみたいですけど(笑)


残りの工作はアンテナです。ストックにアドラーズネストかな?の2mアンテナがあったのでこれを使うことにしました。が、これが砲手と干渉することが発覚。先に砲手を固定させないとアンテナが付けられないので、先に砲手などのフィギュアの仕上げにかかります。


負傷した砲手が上を向いて車長と会話しています。車長は彼を慰めているのか、労っているのか。

その会話に装填手も真剣な面持ちで参加しています。彼も砲手のことを心配しているのかも。そんな3人の絆を感じて頂けたら成功です。その絆を作ったのが、この歴戦を経た愛車Ⅲ号戦車というわけです。

とか何とか言っても画像で観ると溶けた蝋人形状態でホラーです(涙)

ああ、それにつけても、フィギュア上手くなりたい…。

さあ、気を取り直してベースの調整に入ります。今回の見所としてサスペンションを可動にしたにも関わらずその効果があまり感じられません。


これは残念なので、ベースに障害物を追加して調整します。


あと、鉄骨などもとってつけたようなので、モノを追加して臨場感を増します。


あとは、ひたすらチッピングとウェザリングをくり返します。

タミヤアクリルは乾燥すると塗膜が丈夫でシンナーでも溶かせない感じですが、ケープで塗膜を弱くしたのが良かったのか、先に水で剥がそうとしたのが良かったのかシンナーを浸した綿棒で簡単に剥がせました。


ウェザリングしながら細かなはみ出しや塗り忘れなどを修正していきます。不注意に指がアンテナに当たって曲がってしまったのは痛恨のミスです!

これで完成です!自分でも結構気に入った作品になりました!ここまでお付き合い頂いてありがとうございます。




本作は以上となります。

ご閲覧頂きありがとうございます。次回作はタミヤ以外のキットをどれか作ろうと思います。しばらく、イタレリ、ドラゴンなどの製品を作っていないのでそちらにするか、初めてのブロンコにするか、しばらく楽しいお悩みタイムを過ごします。

2024年3月12日火曜日

タミヤ 1/35 Ⅲ号戦車L型 製作記04

 タミヤ 1/35 Ⅲ号戦車L型 製作記04です。

作りかけの模型を移動するにはやはり、ベースに固定して周囲を保護して運ぶのが一番です。特に今のⅢ号戦車のように車体上下が固定されていない状態では、ベースに下部を固定して、上部はテープと保護材で必要があります。

「プラモつくろーぜ会」にⅢ号戦車持っていってチッピングやフィギュアの粗塗りをしようと思っているのでとりあえず簡単にベースを作りました。細かなところはあとで修正するとして前後2本のネジで固定しました。

が可動サスペンションの良さが表現出来ていないのであとで、より大きい障害物を置かないといけません。

車体は細部への塗り分けを進めます。第15装甲師団第5中隊(てことは第8戦車連隊第2大隊ですね)この連隊はおもしろいマーキングをします。ゲベックカステンの蓋を赤く塗ったり、例のトランプマークを使った中隊表示とか。ここではあまり模型で見かけないゲベックカステンの赤蓋をやってみました。


ちょっと彩度が高くて目立つのでデカールと共に彩度をあとで落とすよう調整します。その他のOVMや機銃を塗っていきます。



 
乾燥を待ちながらフィギュアにサーフェイサー吹いたり、ベースのスキマにジェッソ塗ったり。細々作業を進めます。


画像にすると見えなかった荒れが目立ちますできるだけ修正して、今日の「プラモつくろーぜ会」で粗塗りまで持っていきます。こんな感じになりました。



あと、デカール貼って、細部を塗り分け、顔を塗ります。
戦車の方は、ベースの鉄くずをサビサビにして、少し地面に変化をつけています。

鉄骨はエバーグリーンのHアングルとタミヤのジェリ缶です。
後ろにも荷物少し積みましたが、もっと積みます。ジェリ缶はガソリンがタレた跡をエナメルのオレンジとブラックでつけています。車体にもつけなくてはいけませんが、まだです。




画像では目立ちませんがチッピングとウェザリングも進みました。
チッピングはケープ剥しと昔ながらの描き込みとハイブリッドで進めています。
ケープ剥がしによるシャープなお手本があるので同じスケール感で描き込みができます。
これは気が付かないメリットでした。リョータさん、ありがとー。
下の画像はケープ剥がしと描き込みが共存している、砲塔前面の跳弾板のところです。

で、家に帰ってみると、幾つか部品が外れていました。キューポラハッチ片側、排気整風板、マッドガード、エンジンデッキの蓋。それは良いとして、エンジンデッキの蓋が見つかりません。なんで?「プラモつくろーぜ会」を出る直前はちゃんとしてたのにそのまま帰宅したらない!おかげで、ここはシートか何かで隠す必要が出ました…
なんでプラモのパーツってこういう不可解な無くなり方をするんでしょうね!?


壊れた車体を直しつつ、フィギュアにデカールを貼りました。
やっぱりテクスチャがはいると生きている感じがしてきますね。


あと、シャドウを入れて、顔を描いたら終わりです。今回は車長はうつむいているので陰だけにして、砲手と装填手さんの顔は描かないとだめですね。
さて、工作も終盤です。壊れたパーツを接着します。


壊しそうなものは後から付ける、が私のセオリーです。(途中いろいろ壊れてますが(笑))瞬間接着剤の強度っていまいち信頼できなくて…
そのほかキューポラのところの直接照準用に…あれなんて言うんでしょうね?


それと移動中のシーンなので砲身カバーとその紛失防止用の紐を付けました。
基は砲身基部に金具があってそこに結んでいるようですが、写真がありません。
アハトゥンク・パンツアーには写真があるのですが暗くて見えません。
常識的に穴の開いた小さな板状のものかと思いでっちアップしました。砲口側はマスキングテープです。


あとは最後にアンテナ付けたら工作は終了です。
完成が見えてきましたが…まだ今週いっぱいはかかるでしょう。今日はフィギュアを仕上げにかかるか、可動サスペンションが作動しているようにベースを調整するかです。
閲覧頂きありがとうございます。
次回で完成に持っていきます。