2024年2月28日水曜日

タミヤ 1/35 Ⅲ号戦車L型 製作記01

 タミヤ 1/35 Ⅲ号戦車L型 製作記01です。

ユニバーサルキャリアを終えて、仕事に集中するつもりでしたが、プラモデルを少し弄らないと気持ちがやはりザワザワします。

このキットは1997年発売で古いキットです。もう、みなさん、見慣れた、作り慣れたキットだと思うので普通に作っても面白くないですね。なにか遊んでみたいと思います。

という事で、タミヤ 1/35 Ⅲ号戦車L型を始めます。まずは足回りからですが、Ⅲ号突撃砲B型と違ってサスペンションが固定です。せっかく(笑)ベルト式履帯なので、ベースを作るときに活かせるようにサスペンションを可動させることにしました。こんな感じです。


第1、第6転輪はキットの指定通り固定して第2〜第5転輪までが可動にします。これが一番簡単ですね。方法はサスペンションのパーツA12を固定させるシャーシ側のポッチを切り取ります。ベースにある程度強い力で固定するために、固定用のボルトナットは必須です。


A12の車体側に0.8mmピンバイスで穴を開け、真鍮線で軸を打つという方法です。

画像のようなパーツを作ります。真鍮線は瞬間接着剤で固定しています。


シャーシに差し込み、落ちないように、内側に出てきた真鍮線を曲げておきます。真鍮線はA12の端から1cmくらい出ていれば曲げやすくなります。


これでシャーシを傾けても転輪が落ちたりしませんし、上下可動も邪魔しません。上手く作れば可動範囲も調整できますが、そこまではやらないくても良いと思います。あとはインスト通りに普通に足回りを組みます。
でもまずその前にシャーシ側面には砂がこびり付いて層を成したような状態になっているのを表現したいです。これまでは情景テクスチャペイントやウェザリングペーストをなすりつけたりしていましたが、もっと広い面状になっていますので側面装甲板全体に砂のテクスチャをつけたいと思います。まず実験です。プラ板に溶きパテで凹凸を作りました。


その左側にシーナリープラスタ、右側にタミヤ情景ペイントを塗ってみました。

やってみると、溶きパテは全体に凹凸をつけたつもりでも、拡がってしまって平板な部分ができてしまいそれがテクスチャを単純にしてしまうようです。
下の画像は下地の凹凸をジェッソで作って、同じく左側にシーナリープラスタ、右側にタミヤ情景ペイントを塗ったものです。

タミヤ情景テクスチャペイントは乾燥の過程で凸部から少し流れるようです。シーナリープラスタのほうが凹凸にしっかり食いついているようなのでこちらを採用。
早速Ⅲ号戦車の側面で試してみました。ジェッソを塗りたくり…

シーナリープラスタを茶こしでかけます。まるで雪が降ったようで、やらかした感がムクムクと湧き上がってきます(笑)。
逆さにして少し粉を落として、水溶きボンドをスポイトでプチュプチュかけます。
乾燥したときの写真撮り忘れました。「おい不凡、何ビビってんだよ、大丈夫、塗装でリカバリーできるさ、はは、ノープロブレム」と自分に言い聞かせながら、イエローブラウンをムラムラに吹きました。少し落ち着いたかな…。


このあと色に変化をつけるために、影色、ライトブラウン、バフで調子を作っていきますが、それは後回し。
マフラーの整風版を鉛板でプラパーツからコピー。クシャクシャにする予定。これやると結構カッコいいかも。記録写真でもよく見かけますし。でも地面からのクリアランスが充分あるように見えますがどうしてあそこが、あんなにクシャクシャになるんでしょう?


前回J型を作った時フロントフェンダーをとっぱずしたら、スパルタンでカッコ良かったので今回はマッドガードをはずしたり、フェンダーがめくれかかったりをやってみる。
記録写真ではよく見かけるのに、模型ではほとんど見かけないので新鮮かも。


シャーシにシャドウを吹きました。空気圧を弱めにして軽くふわっと載せます。
前方に光源(太陽)があるというイメージで吹いています。
DAKからみて太陽は東、エジプト側から昇ることになります。こういうところでも歯を食いしばって意気揚々とエル・アラメインを目指す第15装甲師団の面々という妄想を表現できれば良いのですが…(笑)考えすぎですね(笑)

フェンダーや転輪の陰になるところに吹いていきます。フェンダーを被せるとこんな感じ。

転輪も置いてみました。なかなか良い感じになったと思います。このあと、シャドウを補正して吹いて、シャーシとホイールにハイライトを吹きます。

結構、それらしくなってきました。
シャドウの塗り間違えがあったりするので修正します。次回で足回りをあらかた作ってしまいます。
閲覧頂き、ありがとうございました。









2024年2月24日土曜日

タミヤ 1/35 ユニバーサルキャリア Mk.Ⅱ 製作記 #03 完成です

 タミヤ 1/35 ユニバーサルキャリア Mk.Ⅱ  製作記 #03 完成です!

では前回の続きから。

ベースに車体を木工ボンドで固定しました。履帯が地形に追従していない部分があったので、そこは木工ボンドをつけて、爪楊枝で押しつけて固定しました。

この段階でピンウォッシュなど行いましたが、仕事の休憩時間などにやっていたので丁寧な作業にはなっていません…。あとから修正します。



といっても1941年末時点では第1機甲師団は第8軍の予備ですから、訓練か何かかもしれません。なのでディープなウェザリングはせずに、実際に使用されている、といった程度にしておきます。ここらで、機銃などの小物を取り付けました。やりすぎたウォッシュもエナメル溶剤で修正しました。おお!なんか俄然カッコ良くなってきました(笑)。



ここまでデティールアップ的なことはほとんどしていません。
装甲板上部の棒はパイプなので、穴をピンバイスで開口し、無線機とアンテナをつなぐ線を追加したぐらいです。




このガチャガチャ感がいいですね。ユニバーサルキャリア、カッコいいです。
カモフラージュネットやウォーター缶の台座など細かな塗り分けが必要です。
まだ取り付けていなかったり、紛失した小部品もあります。
これらを何とかしてごまかし(笑)ピグメントワークを加えます。
ガンナーがテカっていますので、これもフラットクリア吹かないと。
この人、ブレン軽機を跨いでいるのでこんなに腰のひけたヘンなポーズなんですね(笑)
さあ、これで完成です!


このガチャガチャした感じが英軍らしくって、なかなかカッコいいですね!
本当は4人乗りですが、英軍のフィギュアを持っていないので寂しいですが我慢です。



閲覧頂きありがとうございます。これでお手付きは4連装20mm対空砲だけになりましたがこれは、いずれオペルブリッツに搭載予定ですので、お手付き消化月間はこれにて終了となります。ふぅー。次回作はもうずいぶん作っていなかった長砲身のⅢ号戦車を予定しています。
ストックで持っているタミヤのL型を作ります。
勝利に向けてエルアラメインに向かう第15装甲師団の一台を作るつもりです。

以上

2024年2月23日金曜日

タミヤ 1/35 ユニバーサルキャリア Mk.Ⅱ 製作記 #02


タミヤ 1/35 ユニバーサルキャリア Mk.Ⅱ  製作記 #02です。

部隊マークなどのデカールを貼った後は、フラットクリアを吹いて落ち着かせます。続いて、後部のシャベル、ツルハシなどの小物を塗りました。

全体を塗り終わったところで油絵具のドッティングで色の調整をします。ミディアムブルーはインパクトがあるのですが面積が大きい分だけ単調に見えます。ミディアムブルーを明るくする方向で全体の調子を見ようと思いますが…

失敗です。家内とLINEでしゃべりながらやっていると…ドッティングのつもりがつい、「塗って」しまいました…これは私の悪い癖です。


油絵具を使用すると調色が自在にできるので、「塗って」しまうんです。
でもまあ、色調は好みの色調にできましたから、まあ良しとします。


これで進めます。どうでしょうか?まあ、それなりに全体に色に深みが出て落ち着いた感じになりました。

あと、いつのまにか無くなっていた左側のステップをアルミ板で作りました。何かにひっかけてひん曲がった感じにしています。ここはサビサビですね!

ただ、タミヤのモールドが繊細で、それにあったボルトをステップにつける自信がないです。どうしよう…


乾燥を待って、クリアを吹いて、ウェザリングに入ります。が、今回はウェザリングは後工程に回します。
ベースは当初、アスファルト道路の砂地との境界部分をイメージしましたがベースがあまりに狭いし、300円ベースには車輌が小さすぎます。結局、なんの変哲も無い砂漠にしました。いつも変わり映えせずに申し訳ないです。

木工ボンドをベースに薄く塗って、木粉粘土を盛りました。道標を突っ込むドラム缶も同時に配置。車輌を押しつけて轍を作ります。


今回は時短パターンで行きます。タミヤ情景テクスチャペイントを塗ります。


ドラム缶に石で固定した道標を作りました。普通は矢印の方向に向かって進んでいるところを作るでしょうが、逆にしています。ベンガジ方向から逆方向に偵察しているわけですね。「ん?こいつらどこにいるんだ?」って感じてもらえれば成功です。

これだけではさすがに実感に欠けますからもう少し手を加えます。
薄くシーナリーブラスタを茶こしでまいて、小石を適当にばら撒きます。それで水溶き木工ボンドをスポイトでプチュプチュ流し込めばOK。乾いたらガッチリ固まって逆さにしても何も落ちません。


ただ、時短手法で地面を木粉粘土にすると乾燥と共に収縮してベースとの間にスキマができます。それをジェッソで埋めてやります。面倒ですが時短とのトレードオフと思うしかないですね。ただ、タミヤの粘土は収縮率は小さい感じですし、シーナリープラスタは全く収縮しません。


乾いたら塗装です。

今回は明るくしたいので影色としてアクリルのイエローブラウンを吹きました。上から影色を残しつつ、ムラムラで明るくしたライトブラウンを吹き、さらに明るくしたライトブラウンをハイライトとして吹きます。こんな感じになりました。赤みの強いリビア砂漠な感じです。実際の写真ではもっと赤みが強いのですが…

ついでに道標とドラム缶も吹いて埃っぽくしておきました。ユニバーサルキャリアを置くとこんな感じ。割と意図通りになったかなと思います。


地面の仕上げとして石にそれらしい色を塗ったりしますが、車輌との調子を見ながら最後にします。本来は、ここで車輌に別途ウェザリングしてベースに固定ですが、今回はベース上でウェザリングをしてみることにします。

全体の調子を見ながら、ウェザリングがキツくならないようにしたいのが理由です。ウェザリングは楽しいのでキツくなりがちですから。

次回はいよいよ、最終回です。仕上げて完成に持っていきます。

閲覧頂きありがとうございました。

2024年2月19日月曜日

タミヤ 1/35 ユニバーサルキャリア Mk.Ⅱ 製作記 #01

 2023年の年末に帰省した際に、素組みしたタミヤのユニバーサルキャリアの製作記です。このキット、2003年にヨーロッパ戦線仕様で作りました。小さくてもなかなかカッコいいですね。


今回は付属の北アフリカ戦域姿のフィギュアが作りたくて、制作を始めました。

やはり古いキットなので、嵌め合いは苦労してて、パテでごまかした感じです。実家での気楽な素組みなので、パーツを薄くしたりとかパーティングラインを消すとかほとんどしていません。「不凡のお気楽モデリング」です(笑)



ここからは名古屋に帰ってから。2月13日から制作再開です。

フィギュアはこんな感じで、とても良い造形です。特に手が素晴らしいですね。少しだけデザインナイフで成形したところがあります。パーティングラインをコリコリ消して、缶スプレーのダークイエローを吹き、タミヤアクリルのフレッシュを筆でざくっと塗りました。いつもの粗塗りです。


車体は足回りを、これまた缶スプレーのフラットブラックを吹き、車体はクレオスのタンを吹きました。全部時短のため缶スプレーです。画像を取るの忘れていました…

オープントップ車輌なのでまずは内装の塗装を終えてから外装に移りますが、このキットの場合、ドライバーを乗せるにはドライバーと車内の塗装を終えてからでないと前面装甲板をはめられないという罠があります。



なので、フィギュアを、車体に載せられる程度に塗りました。
ドライバーは装甲板で顔が見えないので、影だけにしています。

ガンナーもある程度塗りました。
ただ、ポーズがどういいうポーズなのかイマイチ分かりません。特に右手が。

ついでに、装備品も銃を中心に塗っておきました。ブレン軽機関銃、かっこいいですね。



さて、車体は、ラッカーのタンの上から、タミヤアクリルのデザートイエローを吹いています。今回は簡単に作りたいのでカラーモジュレーションだのフィルタリングんどせからしかことは、しないでいきます。履帯を履かせて、スカートを履きました。下地の影色が効いて彩度が大きく異なっています。

この彩度の違いをごまかすためにグレーの影色を吹くか迷いましたが、筆塗り三色迷彩で強引にごまかすことに(笑)
今回はインパクトを強くしようとブルーグレイの部分をタミヤアクリルのミディアムブルーで塗っています。彩度の低い、フラットアースとの兼ね合いで三色迷彩のインパクトが強まったのではと、自画自賛しています。
もちろん、実車はこんなに線がヨレたりしていません。
パキッと美しいのですが、私の筆塗りなのでそうは行きません…。


ガンナーを乗せたらこんな感じです。
結局右手には双眼鏡を持たせてお茶を濁しています。
下図のようなアングルから見ると、このキットの欠点がハッキリ感じられます。
なんといっても履帯ですね。
こういう履帯を履いた型があったのかは知りませんが、全然ユニバーサルキャリアらしくないです。本物はえらくピッチの短い履帯を履いているので…。
といって、カステンに履き替える気にはならないし…。


気を取り直して、とりあえず、デカールを貼りました。
履帯はともかく、なんか、だんだんカッコ良くなって来た気がします。
しかし、あのライトってどうなっているんだろう?塗り方がわかりません。
第1機甲師団の自動車化歩兵ですが、それがこの3色迷彩だったかはわかりません。


我ながら連合軍側に関する史料を持っていないのに呆れます。
あとは、これから小物を塗って、色の調整して、ウェザリングですね。