2024年3月9日土曜日

タミヤ 1/35 Ⅲ号戦車L型 製作記03

 タミヤ 1/35 Ⅲ号戦車L型 製作記03です。

前のアーティクルの最後に「塗装に入る」と書いてましたが、少々この1週間ほどの仕事疲れが出てしまったのか、どうもモチベがあがりません。一旦脇道にそれて、これに載せるフィギュアについて考えていました。何しろ砲塔のハッチを全開なので3人載せなければいけませんが、側面のハッチから箱乗りしているフィギュアは、なんといってもタミヤのⅣ号G型初期のフィギュアが秀逸なので、あれを使おうと。ただ、車長は出来が秀逸なせいかネットなどでもいろいろなところで流用されていて、ちょっと食傷気味。自分も使ってるし(笑)

しかもこの3人、表情が硬くて3人の関係が、よく分からず仲が悪そう(笑)。アフターパーツのヘッドなどを使いながら3人の絆を感じさせる雰囲気を作りたいと思っています。

なにせ、乗車している戦車は歴戦でボコボコですし(笑)絆も生まれようというもの。この鉄十字章を佩用した車長が部下の砲手に何か話しかけ、対面の装填手もその何かに共感している感じ?で行こうかと思います。

その他、ジェリ缶ラックのチェックにジェリ缶を満載してみたり、荷物を物色してみたり、塗装に入る前に少し休憩です。車体に銀サフ(カステンの丸サフ オフシルバー)を吹いてフィギュアにヘッドを置いてみました。

左の砲手はトライスターのトロピカル・タンククルーからケガした人、右の装填手さんはたぶん、なんとかっていうドイツのメーカーのモノです(パッケージが無いから忘れちゃった)車長はタミヤのSdKfz.222のバイク付きのセットから。まだ、今ひとつポーズが決まりません。


しかし、銀サフ吹くとブリキのおもちゃみたいで、なんか趣がありますなあ。


ジェリ缶など荷物も作り始めました。今回は10個でジェリ缶ラック満載です。
サーフェイサーを吹かずに生のプラに、カンスプレーのライトブラウンを吹くと自然に塗料が流れて下地がでてきます。わりと良い感じなのでいつも使う手です。ここから少し色味を変えたり錆びさせたりします。今回は高石さんのようなオイル汚れもやってみようと思います。そういえばあまりジェリ缶にオイル汚れはあまりしたことなかったです。


今回はサスペンションが可動なのでベースにある程度強い力で車体を締め付けないと可動サスが生きてこないので、車体に2箇所3mmのナットをつけました。これでガッチリ固定できるはずです。


さて、ここでまずケープを吹いてアクリルのハルレッドを吹き、さらにケープを吹いて迷彩色を吹きます。前回はこれをやろうとしてたのに手順を間違えましたから、今回は慎重にいきます。


けっこうムラムラですがどうせ下地なので気にせずいきます。


ちょっと爪楊枝でいじってみたら良い具合にハゲます。よしよし。ここで再度ケープを吹きます。その上から明るく調色したライトブラウンを吹きます。


少しハルレッドの暗い感じが残るように吹くとこんな感じ、使い込んでいる雰囲気が出てきましたね。最後に迷彩色です。RAL7020のグラウですが、カラーチップを見ても濃いカーキにしか見えません。とてもグレーという感じでは無いので、今回はカーキにレッドブラウンを混ぜて茶色に少し寄せた感じにしたいと思います。


が、吹いてみると全然、茶色に寄っていない。というよりオリーブグリーンそのまんまじゃん!ここでトラブル発生。ハンドピースから塗料が出っぱなしになります(笑)

どうもノズルカバーがまた塗料で固まったようです…むむむ、このまま行くしかないと各面にこのオリーブグリーンを吹きました…。ま、まあこの方がグレーという感覚には近いかな(涙)。



さあ、ここからは、ピンウォッシュ、チッピング、デカール、OVM塗装して、ウェザリング、ベースに固定といった流れになります。まだ先は長いですね。
とりあえず、ピンウォッシュとチッピングを進めています。


タミヤアクリルの塗膜、一晩乾燥させると、すごく強固です。
水を浸潤が少ないのか大きく剥がれてくれません。ケープが塗膜を弱くする効果を上回る塗膜の強さなのかも…。



濡らしたスポンジで擦るとかいろいろやっています。激落ちくんと普通の台所スポンジで効果が違って面白いですね。ただ、自分のイメージとは違います(涙)


さて、明後日は「プラモつくろーぜ会」この子のウェザリングをするか、フィギュアを粗塗りまで持っていくか…。車長のフィギュアポーズ修正しています。前のめりにして砲手と話している感じにしようとしています。


素のままだと顔が怖くて叱っているようなので(笑)ヘッド交換は必要ですね。


車長のフィギュア、だいたいポーズは決まったんだけどヘッドが良くないですね…砲手との会話を意識しすぎて角度が低くなりました。

前から見るとこんな感じで、えらく気落ちして喋ってるように見えます(笑)
これではいかになんでも、ショボくれすぎているので、角度を上に上げました。



これで3人の会話を感じられる気がします。
この線でフィギュアを仕上げます。しかし、帽章が違うのでこれは削ってデカールはります(笑)Ⅲ号戦車のチッピングもう少し進めたいし、ベースに仮止めしたいし…

閲覧ありがとうございました。
今回はここまでです。





2024年3月4日月曜日

タミヤ 1/35 Ⅲ号戦車L型 製作記02

タミヤ 1/35 Ⅲ号戦車L型 製作記02です。

足回りを引き続き続けていきます。

片側だけですがシャドウとハイライトを追加しました。起動輪と誘導輪にシャドウを加え、光源側の前上方にハイライトを軽く吹いています。本当のハイライトは仕上げ時に入れていきますが今のところは、まず明るいところを作っておくくらいです。


ついでに履帯の垂れ下がりも作りました。瞬間接着剤でホイールに貼り付けるだけですが、第1上部転輪が不自然ですので、あとで修正します。

今回はいろいろ普段やらないアプローチで工作しています。車体下部の部分毎に塗装も含めて先に進めています。履帯もいつもは、基本塗装にラッカースプレーでレッドブラウンを吹いて、車体に履かせた後ウェザリングを行っていますが、今回リング状に接着する前にアクリルでフラットブラウンを基本塗装し、砂汚れと金属感をドライブラシしています。


乾燥後、リング上に接着し車体に履かせました。この方がキレイにウェザリングできますね。ヨーロッパ戦線のように履板と履板の間に泥や草が咬んだ状態は表現出来ませんが砂漠の戦場ならこれで充分かなという気がしています。
上の画像、履帯が前後逆なので履き替えました(笑)

とはいえ、予備履帯のデティールは目立つので、モデルカステンのIII/IV号中期型タイプA予備履帯を購入しました。それとストックにあったⅢ号突撃砲G型小パーツセット、これも成仏させたいですね。

「素組みでGO!」の私には珍しく、ちょっとだけデティールアップしようと思います。

それでは予備履帯の到着まで車体上部の製作をすすめます。
フェンダーは本来5つに分割されたモノですので、今回はその緩みを表現して立体感を出します。フェンダーの側面に切り込みを入れつつ裏から車体との接続部分にエッチングソーで切り込みを入れて上下にぶれている感じを表現します。

切れ込みを入れて…

上下にブラします。ちょっとスパルタンな雰囲気になったかな。左前フェンダーは大きくめくれてマッドガードは歪んでいる、右前フェンダーはマッドガードが無くなっているという予定です。


戦場で戦った車輌である事の雰囲気を演出しています。戦場写真などではおなじみの状態ですが、模型ではカッコ悪いと感じられるのかあまり表現されていませんね。

実際どうなるかわかりませんが(笑)やってみます。
フェンダー周り、いろいろ組み付けました。OVMのクランプに3Dプリンタの出力パーツを使ったり、珍しく(笑)ライトコード付けたりです(瞬着で汚くなっちゃったけど)

左前フェンダーのマッドガードはこんな感じです。鉛板でマッドガードのプラパーツに合わせて作ってみました。



なんか、スパルタンな雰囲気になって来ました。
ストックしていたファインモールドの金属砲身を使ってみたくて、我慢できずに砲を組み立ててみました。持ち帰り仕事も大変だったんですが、逆にプログラミングに詰まったときの良い気分転換になりました(笑)

増加装甲をつけていない状態の支持架に、空いているリベット穴。これがやりたかったんですよね(笑)よく、この中に履板を入れていますが、それは最後に。(穴のサイズは多分0.1mmが適当かと思いますが、ここでは0.2mmの穴を空けて強調気味にしています)


なかなか良い佇まいになってきたかな!長砲身のⅢ号戦車もカッコいいですね。
もっともタミヤデフォルメが効いている気もします。戦闘室部分かハルの部分が若干低い感じがするので車高が低くなってカッコ良さを増幅しているかもです。土居雅博氏がアーマーモデリングで戦闘室を1mmかさ上げする工作を行っていましたね、確かに実車のイメージに近づいていましたが、ボクには無理っぽいので諦めました…。

砲塔も作りました。タミヤのキットはパーツも少なくあっという間に砲塔ができてしまいます。吊り上げフックはDEFモデルのジェリ缶ラックに付いていたもので3Dプリンタの出力パーツです。なかなか良い形をしています。


エンジンデッキにタミヤがなぜか省略している溶接痕をいれました。エバーグリーンの0.25×0.5mmのStripを接着し、接着剤で柔らかくして痕をつけました。
戦闘室と機関室の分かれている蓋(?)をキサゲで掘りました。慣れない作業なのでキレイにできなかった…これはPカッターを使う方が良かったのかもしれません。

この後は、牽引ロープと予備履帯ですね。
ロープの方はプラパーツを使わずカステンのカステンの小部品セットから固定金具を組み付けて、ロープそのものは前方に伸ばした状態にします。
けっこう、そういう写真を見かけますね。多分後部に荷物満載しているので、イザというときにロープが使えない!ってことで伸ばしているんでしょうか。
せっかくのアフターパーツですから大事に作ります(笑)


こちらの形状は、実際とは異なるのですが真鍮板で同じ形状を6個作る自信が無かったのでカステンのセットからそれらしいのを持ってきました。どうせ荷物やジェリ缶ラックなどで見えないと思うので。
ではジェリ缶ラックを作ります。先日のDEFモデルのエッチングはもう無いのでエバーグリーンのプラパーツで作ります。形状はもう写真を見るたびに違うのでそれらしく作ります。
ただワイヤーロープのフックと干渉してしまうのでフックは取り去りました。完成時は荷物などで見えなくなってくれるでしょう(笑)



移動中の車輌なので車載機銃にカバーをつけた状態にしました。これのDEFモデルのジェリ缶ラックのオマケです。5cm方の砲口にもカバーをつけます。円形マスキングシートに丁度良いサイズがあったのでこれを貼りました。砲身部分にもマスキングテープで良いかと思います。


さあ、それではも少し細部部品を組み付けて、予備履帯です。
エンジン吸入口や排気口のエッチングパーツを取り付け。


久しぶりのカステンの可動履帯です。予備履帯なので別に可動である必要はないのですが、ある意味見せ場でもあるので再現性の高いこれを採用しました。
そろそろタミヤにもM13/40でやったようなリニューアルをⅢ号戦車にも施して欲しいですね!
特に問題も無くできたので、車体に組み付けました。
自分で言うのもヘンですが、使って良かった。なかなかカッコいいですね!
左側ライトは紛失したレンズカバーが結局見つからないので、必殺の「壊れた事」にして最後にケーブルを差し込みます(涙)。

ハッチはフィギュアを乗せるときに接着します。これで組立は終了です。
明日から塗装に入ります。
ここまで閲覧頂きありがとうございました。






2024年2月28日水曜日

タミヤ 1/35 Ⅲ号戦車L型 製作記01

 タミヤ 1/35 Ⅲ号戦車L型 製作記01です。

ユニバーサルキャリアを終えて、仕事に集中するつもりでしたが、プラモデルを少し弄らないと気持ちがやはりザワザワします。

このキットは1997年発売で古いキットです。もう、みなさん、見慣れた、作り慣れたキットだと思うので普通に作っても面白くないですね。なにか遊んでみたいと思います。

という事で、タミヤ 1/35 Ⅲ号戦車L型を始めます。まずは足回りからですが、Ⅲ号突撃砲B型と違ってサスペンションが固定です。せっかく(笑)ベルト式履帯なので、ベースを作るときに活かせるようにサスペンションを可動させることにしました。こんな感じです。


第1、第6転輪はキットの指定通り固定して第2〜第5転輪までが可動にします。これが一番簡単ですね。方法はサスペンションのパーツA12を固定させるシャーシ側のポッチを切り取ります。ベースにある程度強い力で固定するために、固定用のボルトナットは必須です。


A12の車体側に0.8mmピンバイスで穴を開け、真鍮線で軸を打つという方法です。

画像のようなパーツを作ります。真鍮線は瞬間接着剤で固定しています。


シャーシに差し込み、落ちないように、内側に出てきた真鍮線を曲げておきます。真鍮線はA12の端から1cmくらい出ていれば曲げやすくなります。


これでシャーシを傾けても転輪が落ちたりしませんし、上下可動も邪魔しません。上手く作れば可動範囲も調整できますが、そこまではやらないくても良いと思います。あとはインスト通りに普通に足回りを組みます。
でもまずその前にシャーシ側面には砂がこびり付いて層を成したような状態になっているのを表現したいです。これまでは情景テクスチャペイントやウェザリングペーストをなすりつけたりしていましたが、もっと広い面状になっていますので側面装甲板全体に砂のテクスチャをつけたいと思います。まず実験です。プラ板に溶きパテで凹凸を作りました。


その左側にシーナリープラスタ、右側にタミヤ情景ペイントを塗ってみました。

やってみると、溶きパテは全体に凹凸をつけたつもりでも、拡がってしまって平板な部分ができてしまいそれがテクスチャを単純にしてしまうようです。
下の画像は下地の凹凸をジェッソで作って、同じく左側にシーナリープラスタ、右側にタミヤ情景ペイントを塗ったものです。

タミヤ情景テクスチャペイントは乾燥の過程で凸部から少し流れるようです。シーナリープラスタのほうが凹凸にしっかり食いついているようなのでこちらを採用。
早速Ⅲ号戦車の側面で試してみました。ジェッソを塗りたくり…

シーナリープラスタを茶こしでかけます。まるで雪が降ったようで、やらかした感がムクムクと湧き上がってきます(笑)。
逆さにして少し粉を落として、水溶きボンドをスポイトでプチュプチュかけます。
乾燥したときの写真撮り忘れました。「おい不凡、何ビビってんだよ、大丈夫、塗装でリカバリーできるさ、はは、ノープロブレム」と自分に言い聞かせながら、イエローブラウンをムラムラに吹きました。少し落ち着いたかな…。


このあと色に変化をつけるために、影色、ライトブラウン、バフで調子を作っていきますが、それは後回し。
マフラーの整風版を鉛板でプラパーツからコピー。クシャクシャにする予定。これやると結構カッコいいかも。記録写真でもよく見かけますし。でも地面からのクリアランスが充分あるように見えますがどうしてあそこが、あんなにクシャクシャになるんでしょう?


前回J型を作った時フロントフェンダーをとっぱずしたら、スパルタンでカッコ良かったので今回はマッドガードをはずしたり、フェンダーがめくれかかったりをやってみる。
記録写真ではよく見かけるのに、模型ではほとんど見かけないので新鮮かも。


シャーシにシャドウを吹きました。空気圧を弱めにして軽くふわっと載せます。
前方に光源(太陽)があるというイメージで吹いています。
DAKからみて太陽は東、エジプト側から昇ることになります。こういうところでも歯を食いしばって意気揚々とエル・アラメインを目指す第15装甲師団の面々という妄想を表現できれば良いのですが…(笑)考えすぎですね(笑)

フェンダーや転輪の陰になるところに吹いていきます。フェンダーを被せるとこんな感じ。

転輪も置いてみました。なかなか良い感じになったと思います。このあと、シャドウを補正して吹いて、シャーシとホイールにハイライトを吹きます。

結構、それらしくなってきました。
シャドウの塗り間違えがあったりするので修正します。次回で足回りをあらかた作ってしまいます。
閲覧頂き、ありがとうございました。